TRPを用いた治療について
生理的な舌の位置と機能を確保し、
寝ている時も維持させる事を
目的とした身体が持つ
自然な働きを尊重した装置です。
舌の再教育
長年の舌癖を治すために行う訓練を自動化するためには、中枢神経系にプログラムされなければいけません。そのため、患者や術者の技術力、やる気、努力、そして毎日意識的に特定の運動を長期間繰り返す必要があります。
TRPは、就寝中に働く命を守るための口腔自制反応に着目し、自動的に生理的な舌の位置と機能を獲得することを目的としています。これは、気道を守るために異物が口腔内に入ったら吐き出す反射で、例えば、あめ玉を口に含めたまま寝てしまっても、目が覚めたら枕元に吐き出していた、という体験をされたことがあると思います。 反射を利用することで舌が自然にTRPを押し上がる動作を繰り返すので、余分な努力を必要とせず、自然に舌位と機能が変化し、口腔周辺の力のバランスが整っていきます。
舌を正しく配置する
TRPは、舌を正しい位置に配置するためのカスタムメイドの口腔内装置です。寝ている間に無理なく効率的に舌の機能不全を矯正し、舌と連鎖する口腔舌咽頭の筋の張力を高めます。
TRPは、舌の位置と機能の矯正のためにフォーカスしたコンパクトな装置で、上顎だけにセットし、噛み合わせを邪魔しない安全設計です。中央に横断するTRPアーチが舌に触れると反射で舌が挙上し、舌背が平になるため生理的な舌位の確保を促進します。舌や頬を吸引する幼児型嚥下の動作を防ぎ、口腔周辺の力のバランスを安定化させます。仰向けや横向けになっても舌位は安定したままで、舌が咽喉に落ち込むことを防ぎます。このように舌の生理的な位置と機能を獲得することにより、口呼吸から鼻呼吸へ、そして全身の健康への副効果が期待できます。
TRP治療の流れ
歯科医院で診察
歯科医院で相談
問診票と検査を実施します
医療機関での精密検査が必要になる場合があります
歯型を採取しTRPを製作
治療を開始します
口腔内の状況に応じてTRPを製作します
寝ている間に装着するだけ
早ければ数日でいびきに対して効果が出ます
治療期間は患者様の症状によって異なります
診察&フォロー
舌が正しい位置に再教育されたら
鼻呼吸で静かに息をする生活を送ります