舌機能不全について

舌機能不全について

舌機能不全は、
口腔内の力のバランスを崩し、
様々な病理を引き起こします

舌機能不全に関係する症状は多種多様です。例えば、睡眠呼吸障害、歯の何かしらの問題、口呼吸など、あなたや周囲の人が知らず知らずのうちに困っている可能性があります。
舌は、呼吸器と消化器の上部交差点にあり、私たちの健康に重要な役割を担っています。しかも舌機能不全は頻繁で、様々なタイプがあります。その中でも、異常嚥下の舌は、静寂時に下あごに位置して、嚥下するときに舌尖が前歯に触れる、歯間からはみ出るような動きをします。

舌の機能や位置が正しくないと、就寝中に必要な筋の張力が弛みます。また、舌のサイズが非常に大きい、口腔内で正しく収まらないなど、このような不規則な状態が咽頭を狭くすることを助長してしまいます。
その結果、呼吸が混乱し、睡眠の質が悪くなってしまうのです。

舌機能不全

不正咬合
不正咬合
誤嚥
誤嚥
咀嚼筋群機能不全
咀嚼筋群機能不全
顔の成長
顔の成長
↓

口呼吸

姿勢
姿勢
炎症
炎症
身体や運動の能力
身体や運動の能力
逆流性食道炎
逆流性食道炎
↓

睡眠呼吸障害

睡眠時ブラキシズム
睡眠時ブラキシズム
閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)
閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)
いびき
いびき
複数の合併症
複数の合併症

睡眠呼吸障害

口を大きく開けて、のどぼとけが見えないぐらい舌根が盛り上がっている場合や、舌が後方に位置する場合などは、舌機能不全に関係します。気道と消化器の分岐点を妨げ、咽頭が狭窄します。す。また就寝中は、舌筋の張力が弱くなります。
これら2つのパラメーターは、上気道の部分的または全体的な狭窄を助長し、いびき、低呼吸、気流制限または睡眠時無呼吸症を引き起こし、社会的および病理学的に重大なリスクをもたらす可能性があります。

いびき

普段から舌が下顎にある、舌が後方に位置する場合、睡眠中の気道の直径を狭くすることを助長し、いびきおよび閉塞性無呼吸を促進します。

いびき

睡眠時無呼吸症

閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)の診断数はまだまだ少ないのが現状で、世界中で約10億人が影響を受けていると言われています。
この病理は、特に心血管系の病気、交通事故、糖尿病など、合併症を引き起こし、命に係わる深刻な影響を与える可能性があります。
そしてOSAの原因は、舌がのどに落ち込み咽頭が閉塞するからです。

睡眠時無呼吸症

歯の問題

舌機能不全は、口腔内の力のバランスを崩し、様々な病理を引き起こす要因です。
歯並びが悪く噛み合わせが悪いと、虫歯や様々な口腔内炎症や歯周病の原因になったり、また歯肉が退縮し歯が動き出すこともあります。
さらに、これらの機能不全は、歯列の形状と機能、口蓋、最終的に顔の調和的な成長に影響を与えます。

不正咬合

歯並びが悪い方の多くは、舌の機能が正しくない場合が多いです。
よく噛めない、飲み込めない、正しい発音ができないなど、昼夜に渡って機能不全のままで生活しているうちに、歯、顎、顔などに影響を及ぼすだけでなく、連動する筋肉、骨、および腱を通して全身の機能やバランスに対しても重要な影響を与えます。
言い換えれば、正しい舌の位置と機能を持つお口は健康な歯の状態や身体を維持することに貢献します。

不正咬合

舌の機能不全がもたらす口蓋の問題と歯並び

口腔、特に口蓋は舌の力によって形作られています。舌が機能不全では、舌そのものが側方面に広がらず、口腔の側方面を広げことができません。そうすると、顎や口蓋が狭くなり、また舌が収まりきらず、その結果、歯並びが悪くなってしまいます。しかも口蓋は深さを増します、要するに口蓋の上にある鼻腔が狭くなり呼吸に弊害が起こります。
これらの条件は、口呼吸を促進してしまいます。

舌の機能不全がもたらす口蓋の問題と歯並び

嚥下の問題

嚥下は飲み込むという行動です。食べ物と同じぐらい唾液とも深い関係があります。
嚥下をする時、私達の舌が口蓋の方に押す力は一瞬高まります。そしてこの行動は、唾液を飲み込むために、毎日昼夜約1500回ほど行われていると言われています。

誤嚥

誤嚥は、食道に入るべき液体や食べ物のアクシデントです。舌筋の力が弱くなっていることと関係しています。

誤嚥